嘘吐き少年の面白い物語、京極夏彦さんの「虚言少年」

嘘吐き少年の面白い物語、京極夏彦さんの「虚言少年」を読みました。

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作品情報

出版社、出版年月等

京極夏彦さんの小学生が主人公の作品です。

 

単行本;2011年 集英社

文庫本;2014年 集英社文庫

 

あらすじ等

収録作品

「ソノ一・三万メートル」

「ソノ二・たった一票」

「ソノ三・月にほえろ!」

「ソノ四・団結よせ」

「ソノ五・けんぽう」

「ソノ六・ひょっこりさん」

「ソノ七・屁の大事件」

あらすじ

小学六年生の内本健吾は嘘吐きだ。彼と友人二人は、クラスで起こる様々な出来事を斜に構えてひっかき回す。

 

雑感(ネタバレあり)

懐かしい感じがする物語です。今、50歳前後の方の小学生の時代を描いているようです。連作短編でそれぞれの物語の最後にちょっと笑ってしまう面白い作品です。(以下、ネタバレがあります。)

 

 

 

 

 

 

全体的にちょっとひねくれているところがとても良いです。私好み。

百鬼夜行シリーズや巷説百物語を繰り返し読んでいる私としては、ちょっと傾向が異なるこの作品にはあまり期待していなかたのですが、この少年の「ひねくれ具合」にはまってしまいました。

連作短編で、どの物語もおすすめですが、「内本健吾失踪事件」という作品とはあまり関係ない事件の描写が面白いです。

 

 


_/_/_/_/_/_/_編集後記_/_/_/_/_/_/_

関東では酷暑です。空気がもわっとしていて屋外では日陰でも暑いです。逃げ場がありません。