今野敏さんの同期シリーズの1作目、「同期」を読みました。
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作品情報
出版社、出版年月等
単行本;2009年 講談社
ノベルス;2011年 講談社ノベルス
文庫本;2012年 講談社文庫
あらすじ
警視庁捜査一課の宇田川は現場で同期の蘇我に命を救われるが、その後、蘇我が懲戒免職になったことを知る。宇田川は、蘇我の懲戒免職の理由が気になりながら、殺人事件の捜査に加わるが・・・。
雑感
今野敏さんの作品のなかではあまり評価が高くないようですが、私は気に入りました。(以下、ネタバレあります。)
ネタバレあり
宇田川と蘇我の同期の繋がりよりも、ベテラン刑事の植松と土岐の同期関係がとても良いです。
上層部に振り回される中間職の課長の姿も良く描かれていて、同情してしまいます。上の要望に応えつつ、下を動かすのは難しいですよね。この課長は大きな組織にありがちな内部の対立構造の犠牲にもなっているような気がします。
宇田川は未経験からくるちょっとアホな部分もありますが、実直で先輩刑事に学ぶ姿勢に好感が持てます。
部下を持った中堅にも、中堅の管理職に気を使っている若者にも読んでみてもらいたい作品です。
_/_/_/_/_/_/_編集後記_/_/_/_/_/_/_
寒くなってきました。