緻密なプロットを楽しめる伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」

4人組の銀行強盗を描いた伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」を読みました。

(Amazonより)

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※ この記事は税理士かわべのブログで掲載してものを転載し加筆・訂正したものです。


作品情報

出版社、出版年月等

ノベルス;2003年 祥伝社ノン・ノベル

文庫本;2006年 祥伝社文庫

あらすじ

4人組の銀行強盗。それぞれに特殊な能力があり、その能力を活かして誰も傷付けずに銀行を襲うが、奪った金を横取りされてしまう。奪い返すために新たな計画を練るが・・・。

 

雑感

伊坂幸太郎さんのコミカルな作品です。よく考えられたプロットだな~と感心しました。

(以下、ネタバレあります。)

 

 

 

 

 

 

ネタバレあり

この作品に描かれる銀行強盗は犯罪者であるのにもかかわらず憎めず、キャラクター同士の会話がテンポよく、コミカルでとても楽しめます。

作品に登場するいくつかの「モノ」のネーミングと使い道が面白いです。その「モノ」の製作者(物語の主要人物ではありません。)が語るそ説明からは、あまり役に立ちそうな「モノ」ですが、物語の中で上手に使われています。

例えるなら「税額を計算しない申告ソフト」ってところかな? → 何に使える?(あまりうまい例えではありません。)

人、物、時間、どの要素も良く考えられとても楽しめます。私のお気に入りのキャラクターは響野。一番役に立ちそうになく、そばにいたらウザったいとも思いますが、私にはない個性にとても期待してしまいます。

2作目、3作目もあります。

 


_/_/_/_/_/_/_編集後記_/_/_/_/_/_/_

京極夏彦さんの原作の漫画を読みました。自分のイメージが壊されるかとも思ったのですが、素直に面白いと思いました。