池井戸潤さんの「下町ロケット」

下町ロケット-アイキャッチ

池井戸潤さんの「下町ロケット」の1作目と2作目(ガウディ計画)を読みました。

(Amazonより)

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あらすじ

(1作目)佃製作所は、ロケットエンジンのキーデバイスとなるバルブシステムの特許を持っているが、ロケットエンジンを開発している帝国重工から特許の買い取りのオファーを受ける。20億にもなるオファーは、別の特許侵害の裁判を抱える佃製作所にとってとても魅力的な取引だが、佃製作所の社長、佃航平は、そのオファーを断り、ロケットエンジンの製造への参画を帝国重工に提案するが……。帝国重工と佃製作所の思惑通りロケット計画は成功するか?

(2作目)佃製作所は、日本クラインから謎の部品の試作品の製作を依頼されるが、その製品の量産化は、日本クラインの思惑でNASA品質を誇るサヤマ製作所に発注されてしまう。同じころ、以前、佃製作所に勤務していた真野から心臓に病をかかえる子供用の人工弁の製作を依頼され、さらに、ロケットエンジンのバルブシステムでサヤマ製作所とコンペになる。様々な妨害を受けながら、佃製作所は、人工弁とバルブシステムを完成させることができるのか?

雑感

面白いです。(以下、ネタバレあります。)











雑感(ネタバレあり)

 とても面白いですね。

下町ロケットという題名に、最初は、あまり惹かれませんでした。しかし、読み始めると面白い。先が気になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。

競合企業の妨害、親会社の思惑、資金繰り、社員の暴走など、程度の差こそあれ、実際にビジネスでありそうなトラブルをうまく絡ませながら、佃製作所の兪世曲折がとても面白く描かれています。

ドラマも見ましたが、小説も何度か読み返しています。1作目も2作目もどちらもスカッとした終わり方なのも良いです。

是非!

受賞

(下町ロケット)

公益財団法人 日本文学振興会;第145回 直木賞