逢坂剛さんの初期の警察小説「裏切りの日日」

逢坂剛さんの初期の警察小説「裏切りの日日」を読みました。

(Amazonより)

(上の画像をクリックするとAmazonへ)


作品情報

出版社、出版年月等

単行本;1981年 講談社

文庫本;1986年 集英社文庫

あらすじ等

とある企業のオフィスビルの9階に楯に立てこもり事件が発生。犯人は人質の手足をしばり、目隠しをして、身代金を要求。犯人は身代金の受け渡しのあと、9階からエレベーターに乗り込むが、1階に着いたエレベーターには誰も乗っていなかった。犯人は警察の厳重な包囲網から忽然と消えてしまった。

同じ頃、人質事件と同じ警察署管内で射殺事件が発生。2つの事件に関連の深い2人の刑事が事件の真相に迫る。

(以下、ネタバレあります。)

 

 

 

 

 

 

ネタバレあり

逢坂剛さんの初期の頃の警察小説です。以前も書きましたが、逢坂剛さんの作品で最初に読んだシリーズは禿鷹シリーズ。とてもインパクトのある作品でした。

この作品は刑事の悲哀さを描いた作品だという印象を持ちました。ドラマに出てくるような正義を貫き通すことができる刑事ではなく、正義という言葉を忘れてしまったような刑事を描いています。

エレベーターのトリックもありますが、この作品のポイントはそこではないでしょう。とても悲しい作品という印象を受けました。

この作品は百舌シリーズ(公安警察シリーズ)のエピソード0ということです。(集英社;百舌シリーズより)

 


_/_/_/_/_/_/_編集後記_/_/_/_/_/_/_

マラソン。駅伝の季節です。今日は箱根駅伝の予選会でした。関東での駅伝大会ですが、いろいろな大学に出場機会が与えられるといいですね。