「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」 三上延著

ビブリア古書堂の事件手帖-アイキャッチ

三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」を読みました。

(Amazonより)

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作品情報

出版社、出版年月等

文庫本;2012年 メディアワークス文庫

あらすじ等

(公式サイト;ビブリア古書堂の事件手帖作品worksより)

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連となった賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。
人々は懐かしい本に想いを込める。それらは思いもせぬ人と人の絆を表出させることもある。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読み取っていき──。
彼女と無骨な青年店員が、妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?絆はとても近いところにもあるのかもしれない。あるいはこの二人にも。

収録作品

プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅰ

第一話 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)

第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』

第三話 宮澤賢治『春と修羅』(関根書店)

エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅱ

 

雑感(ネタバレあり)

ビブリアシリーズの3作目です。(以下、ネタバレあります。)

 

 

 

 

 

 

3作目で初めて、栞子さんの妹、文香さんの視点で描かれた文章が出てきます。この文章にはちょっとした秘密がありますが・・・・・・。

 

「王様のみみはロバのみみ」は、床屋が秘密をしゃべってしまうシーンが印象に残っていてなぜ、王様の耳がロバの耳になったのか、全く覚えてなかったです。

 

「たんぽぽ娘」の章では、古書組合や市場の仕組みなど、古書店の営業に触れられ、とても興味深いです。三枚札、ヒゲの差、ボーなど、古書市場での専門用語も面白いですね。

海外の作家の書籍はあまり読みませんが「たんぽぽ娘」を読みたくなりました。

 

「春と修羅」は、宮澤賢治についての様々な知識が披露されています。自費出版しているとは知らなかったなぁ。

 

『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』って何かわかりますか?是非、読んでみてください。

 

 

作品に登場する書籍(一部)

(Amazonより)河出文庫版(2015/1/7)
(Amazonより)集英社文庫版 1980年
作品に登場する集英社文庫版は、Amazonでは取り扱いがないようですが、画像はありました。

(Amazonより)日本図書センター (1999/9/25)

作品に登場する関根書店版は、Amazonには画像がありませんでした。