蜘蛛に絡め取られる人々を描いた京極夏彦さんの「絡新婦の理」を読みました。
あらすじ
この物語では、目潰し魔による猟奇的な連続殺人事件と絞殺魔による連続殺人事件の2つの事件がおこります。
釣り堀屋の伊佐間。骨董屋の今川。警視庁の木場刑。探偵の榎木津礼二郎。元刑事の益田。そして黒衣の男。それぞれが事件に関わり、蜘蛛に絡め取られていきます。
黒衣の男は、くもの糸から逃れることができるのか?
雑感
すごいですよ!京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズの5作目です。すごいですよ!(以下、ネタバレあります。)
雑感(ネタバレあり)
私の好きなキャラクター、釣り堀屋の伊佐間が描かれてとても良いです。骨董屋の今川との会話も良いです。
事件はかなり複雑です。誰が蜘蛛なのかを考えながら読んでもいいですが、推理をするよりも人間関係を整理しながらじっくり読み進めていくと適度に驚きがありおすすめです。
作品情報
ノベルス;1996年 講談社ノベルス
文庫本;2002年 講談社文庫、2006年 講談社文庫(分冊文庫版)
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