東野圭吾さんの「危険なビーナス」を読みました。
(上の画像をクリックするとAmazonへ)
あらすじ
動物病院を営む伯朗のもとに、弟の妻と名乗る女性が現れ、弟が行方不明であることと、弟の父親が危篤であることを告げる。弟の行方を捜すべく女性とともに弟の実家である矢神家へ向かうが……。
雑感
さすが東野さんです。面白かったです。(以下、ネタバレあります。)
雑感(ネタバレあり)
できれば雑感を読まずに読んで欲しい一冊。
途中までは、相続財産にとんでもないお宝があって親族の醜い争いが……という展開なのかという印象で物語が進み、東野さんにしては、あまり面白くないな〜と思いながら読んでいたのですが、最後の数ページでひっくり返されたました。
(やられた!!!)
主人公が女性にうつつを抜かすだらしない印象を与えるように描かれ、相続に絡んでとんでもない秘密があるという印象が与えられる描かれ方も、最後の展開を狙って書かれているんだろうな〜(すっかり騙されました)。
最終的に1つの事件に関する犯人が見つかるのですが、ミステリー好きにはある程度予想がつく意外な犯人ではないと思います。しかし、その犯人を見つける方法(過程)がとても面白いです。オチがわかった後で、読み返したくなる一冊です。
是非!
書籍情報
単行本;講談社 2016年8月26日
文庫本;講談社文庫 2019年8月9日