篠原涼子さん主演の「ハケンの品格」が面白い

10年以上前の作品ですが、以前、篠原涼子さん主演の「ハケンの品格」(日本テレビ 2007年)にはまりました。

ストーリー

大手総合食品会社S&Fの面談を受けた、超人的なスキルを持つスーパー派遣社員、大前春子(篠原涼子)は、正社員、嘱託社員、派遣社員などとぶつかりながらも、営業部長の厚い信頼を得て、3か月間、きっちりと仕事をこなす。

大前春子は会社でおこる様々なピンチを、スキル、経験をもとに正社員よりも適切な対応で乗り越える。

正社員の東海林武(大泉洋)と里中賢介(小泉孝太郎)は、大前春子に戸惑いながらも仕事を成し遂げようと奔走する。

雑感

放送当時、かなりはまった作品です。

大前春子の存在は現実的ではありませんが、そこが面白いです。

東海林武役の大泉洋さんのちょっと嫌な感じ営業マンもとても良いです。あの軽快なおしゃべりは、本当にいる優秀な営業マンっぽいです。

おどおどした里中賢介役の小泉孝太郎さんも良いですね。いかにも出世街道からははずれそうです。

会社が正社員で構成される時代から、正社員以外に嘱託社員、派遣社員などいろいろな事情をかかえた人々で構成されるようになったことから生じる問題を薄く広く描いていて、とても良いです。

物語の中心となる派遣社員については、35歳になると派遣の仕事がなくなる現実や、正社員とは明らかに違う待遇など、見ていてとてもつらくなる現実も描かれていますが、スーパー派遣の大前春子がそれらのもやもやを吹き飛ばしてくれて痛快で面白いです。

Hulu ⇒ ハケンの品格

(Amazon、DVD)

 

(こんなのはどうでしょう?)

相場英雄さんの「ガラパゴス」も派遣社員の現実を描いています。

おなじ派遣社員でもこの作品ではかなりかなり辛辣に描かれています。日本の製造業の現状をとてもよく描いているかも知れません。「震える牛」と同じ刑事がでてきます。