箱にまつわる事件を描いた京極夏彦さんの「魍魎の匣」を読みました。
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作品情報
出版社、出版年月等
京極夏彦さんの「姑獲鳥の夏」に続くシリーズ2作目です。
タイトル | 出版年、出版社等 | 画像 | ISBN |
---|---|---|---|
姑獲鳥の夏 | 1995年 講談社ノベルス | 978-4061818125 | |
1999年 講談社文庫 | 978-4062646673 | ||
2005年 講談社文庫 分冊文庫版(上) | 978-4062751117 | ||
2005年 講談社文庫 分冊文庫版(中) | 978-4062751124 | ||
2005年 講談社文庫 分冊文庫版(下) | 978-4062751131 | ||
電子書籍 |
※ 愛蔵版、双葉文庫の文庫版なども発売されていました。
※ 公式サイトの発表年と販売サイトで発売年が異なる場合、公式サイトの発表年を記載しています。
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あらすじ
列車事故に遭遇した木場は、けが人の柚木加奈子の収容された病院に行くことになり、そこで加奈子の姉と名乗る柚木陽子と出会う。予断を許さない加奈子は美馬坂研究所へ転院するが、そこで加奈子は忽然と消えてしまう。
そのころ、関口は、編集者の鳥口とともに、バラバラ殺人事件に関連して霊媒師のおんばこ様を調べることになる。
関係のない事件の情報が、いつのまにか京極堂のもとに集約され、ついにあの男が立ち上げる。
雑感
京極夏彦さんを代表する百鬼夜行シリーズの2作目です。
この「魍魎の匣」はシリーズの中でも評判が良い作品で私もこの作品が発表された後に、1作目の「姑獲鳥の夏」を読み始めました。
このシリーズを好きになり、繰り返し読んでいる小説です。
(以下、ネタバレあります。)
ネタバレあり
1作目よりもキャラクターの個性が強調されているという印象で、評判通りおすすめの1冊ですが、「姑獲鳥の夏」を読了後に読むと良いでしょう。
4つの事件が描かれているのですが、関係のないと思っていた事件に繋がりが見つかり、関係のあると思っていた事件が実は繋がりがなかったりとかなり複雑です。(そこが良い。何度も読み返したくなります。)
京極堂の霊能者、超能力者、宗教家、占い師の説明が面白いですね。関口は一般的に間違えて認識していそうなことを発言してくれるので、とてもわかりやすいです。
私は関口の陰鬱なキャラクターが好きなので、関口に入れ込んで読んでしまいます。鳥口や青木といったちょっと脇のキャラクターも良いですよ。
とくにこの作品は、関口と鳥口のコンビがおすすめ