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鮮やかな幕切れにすぐにでも読み返したくなる米澤穂信さんの「満願」

鮮やかな幕切れにすぐにでも読み返したくなった米澤穂信さんの短編集「満願」を読みました。

(Amazonより)

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作品情報

出版社、出版年月等

単行本;2014年 新潮社

文庫本;2017年 新潮文庫

あらすじ等

(収録作「満願」)
弁護士の藤井が関わった裁判の被告人が刑期を満了し出所することになった。被告人の希望により控訴をせずに刑が確定したが、裁判での自分の力の無さを思い出したした藤井だったが・・・。事件を振り返ってみると、そこには本当の動機が見えてくる。

収録作品

 

雑感

面白いです。(以下、ネタバレあります。)

 

 

 

 

 

 

ネタバレあり

米澤穂信さんが「三冠を達成」(文庫本の裏表紙より)した短編集です。

「夜警」では警察官を、「死人宿」では昔の恋人に会いに行く男を、「柘榴」では両親の離婚調停に参加する姉妹の姉を、「万灯」では海外に赴任するビジネスマンを、「関守」では都市伝説を取材する記者を、「満願」では弁護士を主人公として描いています。

いろいろ面白い物語を考えるな~と感心してしまいます。

どれも良いですが、私のおすすめは「万灯」です。海外で奮闘するビジネスマンを描いています。物語の途中までは、このビジネスマンの活躍(?)が中心で、どんなミステリが待っているのか予想できませんでした。展開にびっくりです。

面白いけどちょっと怖い。是非。

三冠は「このミステリーがすごい!2015年版」(宝島社)、「週刊文春ミステリーベスト10、2014年版」(文藝春秋)、「ミステリが読みたい!2015年版」(早川書房)でそれぞれ1位に輝いたことのようです。

そのほか「第27回山本周五郎賞」を受賞されています。

新潮社;山本周五郎賞 過去の受賞作品

 

 


_/_/_/_/_/_/_編集後記_/_/_/_/_/_/_

昨日、空を見上げると白い飛行機雲が。航空ショーがあったようです。昔はカラーの飛行機雲だったような記憶がありますが・・・違うか?

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