スペイン内戦に参加した日本人義勇兵の謎を通信社の記者が追う。逢坂剛さんの「斜影はるかな国」を読みました。
(Amazonより)
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あらすじ
通信社特報部記者の龍門二郎は、参加したパーティでスペイン内戦に日本人義勇兵が参加していた可能性があることを知り、その義勇兵の痕跡を探るためにいスペインに渡るが、意外な真実が待ち受けていた。
雑感
逢坂剛さんのスペインを描いた作品は大好きですが、これも面白かったですね。(以下、ネタバレあります。)
雑感(ネタバレあり)
話は二転三転します。(まぁミステリーなら当たり前かも知れませんが……)
スペイン内戦に参加した日本人義勇兵の謎にだけ視点を置いて読んでると、すっかり騙されてしまいます。
複数の謎と伏線が張り巡らされているので、できれば一気に読んでしまった方が良いでしょう。(私は、電車での移動中に読んでいたので、途切れ途切れとなり、物語の複雑さについていけなかったです。)
この作品は「実話に基づいている」(※)とのこと。読むとスペインの内戦について調べたくなるんですよね。
読み応えたっぷりの作品です。是非!
※ 講談社文庫 「斜影はるかな国」 747ページ 4行目より
本情報
単行本;1991年 朝日新聞出版
文庫本;1994年 講談社文庫