調査マン岡坂神策の活躍を描く逢坂剛さんの「クリヴィツキー症候群」を読みました。
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作品情報
出版社、出版年月等
単行本;1987年 新潮社
文庫本;1990年 新潮文庫、2003年 講談社文庫
あらすじ等
収録作品
□ 謀略マジック
□ 遠い国から来た男
□ オルロフの遺産
□ 幻影ブルネーテに消ゆ
□ クリヴィツキー症候群
代表作のあらすじ
「クリヴィツキー症候群」
大使館員を殺害した男が取り調べ中に「自分はクリヴィツキー将軍だ」と言い出した。スペイン現代史に詳しい調査マン岡坂神策のもとに精神鑑定への協力依頼があり、この男が詐病かどうかの鑑定に協力することになる。クリヴィツキー将軍だと言い張る男について調べを進めていくと・・・。
雑感
とても楽しました。(以下、ネタバレあります。)
ネタバレあり
逢坂剛さんの作品で最初に読んだシリーズは禿鷹シリーズ。とてもインパクトのある作品でした。この岡坂新策シリーズとは全く違った雰囲気だったので、このクリヴィツキー症候群を読んだときは、二度びっくりです。禿鷹シリーズは破天荒、岡坂神策シリーズはハードボイルドの正統派という印象です。
岡坂神策シリーズで最初に読んだのは「十字路に立つ女」だったのですが、読み終わった後にすぐにでも同シリーズの別の作品が読みたくなり、シリーズの最初の作品である「クリヴィツキー症候群」を手に取りました。私は2003年の講談社文庫を読みました。
携帯もスマホもない昭和の探偵(調査マン)の地道な調査活動がしっかりと描かれ、次の展開が気になり、どの収録作品も一気に読んでしまいました。
スペイン内戦やスペイン人スパイは史実や実在した人物が描かれているので、そのことも物語に引き込まれる要因になっているようです。(正直、スペインの歴史には疎い私ですが、そんあ私でも先が気になるんですよ。)
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逢坂剛さんの作品を立て続けに読んでいます。京極夏彦さんの「虚実妖怪百物語」の続きがなかなか読みだせません。