低温度実験室でおこる密室殺人事件を描いた森博嗣さんの「冷たい密室と博士たち」を読みました。
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作品情報
出版社、出版年月等
ノベルス;1996年 講談社ノベルス
文庫本;1999年 講談社文庫
あらすじ等
低温度実験室を訪ねた犀川助教授と学生の西之園萌絵。その密室状態の実験室の中で、男女2名の学生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか・・・・・・。
雑感(ネタバレあり)
本作は、森博嗣さの作品の2作目として発売されているが、S&Mシリーズとしては、最初に執筆された作品だということ。読んでみると納得です。(以下、ネタに触れる部分、あるいはネタを推測できる部分があり、ネタバレの可能性があります。)
大学に勤務していた森博嗣さんが、娘さんが読んでいた作品よりももっと面白いものを書けることを証明するために書いた作品のようです。(どこでこのエピソードを読んだのか忘れました。)
その書いた作品を講談社に送ったところ、さらに執筆を依頼され、何作目かに送った「すべてがFになる」を最初に発売することになったということ。(このエピソードもどこで読んだのか・・・すみません。)
この作品が最初というのは、読んでみて納得です。いかにも大学に勤務されていた人が、身近なエピソードをもとに創り上げた作品という印象を受けました。
理系の大学にどの程度の設備があるのか知りませんが、実際には低温度実験室の取り扱い(セキュリティー)はもっと厳しいものなのではと考えてしまいますが、作者は大学に勤務されていたので、意外と抜け道があり、密室を作り出せるのかも知れません。
著者の森博嗣さんの公式サイトなど
私は機関車制作部の更新を楽しみにしています。