古書にまつわるミステリーを楽しむ三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」を読みました。
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作品情報
出版社、出版年月等
文庫本;2011年 メディアワークス文庫
あらすじ等
(公式サイト;ビブリア古書堂の事件手帖>作品worksより)
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。
だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。
これは栞子と奇妙な客人が織りなす、”古書と秘密”の物語である。
収録作品
プロローグ
第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
第二話 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
第三話 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房)
エピローグ
雑感(ネタバレあり)
すっかりはまってしまった作品です。(以下、ネタバレあります。)
原作を読む前にドラマの評判を聞いて、あまり期待せずに読み始めたのですが、すっかりはまってしまいました。
よく考えられたストーリーだという印象です。伏線となるエピソードがあちこちにちりばめられ、何度も読み返したくなる物語です。
物語は4つの分かれていますが、この4話を通した謎もあるので、長編という印象もあり、読み応えもあります。
古書の話が魅力的に語られているので、取り上げられている本を読みたくなりますね。
とくに小山清さんの「落穂拾ひ」と梶山季之さんの「せどり男爵数奇譚」。
このあと6作ほど出版されるので、まだまだプロローグという印象の作品ですが、何度読み返しても楽しめます。
(2018/10/20追記、2018/9/22にシリーズの番外編的な前日譚や後日譚を納めた『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~』が発売され、シリーズ全部で8冊となりました。)
作品に登場する書籍(一部)
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古書に関するミステリーはあまり読んだことがありません。昔、ジョン ダニングの「死の蔵書」を読みましたが、それ以外はあまり読んだことがありません。梶山季之さんの「せどり男爵数奇譚」を手に入れたので読むのが楽しみです。