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妖怪と密室からの失踪を描いた京極夏彦著の「姑獲鳥の夏」(うぶめのなつ)

妖怪と密室からの失踪を描いた京極夏彦さんの「姑獲鳥の夏」を読みました。

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※ この記事は税理士かわべのブログで掲載してものを転載し加筆・訂正したものです。


作品情報

出版社、出版年月等

参考大極宮京極夏彦著作リストより)

タイトル出版年、出版社等画像ISBN
姑獲鳥の夏1994年 講談社ノベルス978-4061817982
2001年 講談社文庫978-4062638876
2003年 講談社文庫 分冊文庫版(上)978-4062750455
2003年 講談社文庫 分冊文庫版(下)978-4062750462
電子書籍

※ 愛蔵版、期間限定カバーの分冊文庫版もありました。

※ 公式サイトの発表年と販売サイトで発売年が異なる場合、公式サイトの発表年を記載しています。

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あらすじ

文筆家の関口巽が、友人である古本屋『京極堂』の主を訪ね、20か月身籠っている妻と密室から失踪したその夫の噂話をする。

20か月も身籠っていて何故、産まれないのか?密室から失踪した夫の行方は?探偵、榎木津に捜査を依頼するが、憑き物落としの京極堂が事件を解決できるのか?

雑感

京極夏彦さんを代表する百鬼夜行シリーズの1作目です。このシリーズを好きになり、繰り返し読んでいる小説です。

(以下、ネタバレあります。)

ネタバレあり

かれこれ20年以上前、池袋の書店をぶらぶらしている時に評判が良いことを知り読み始めた本です。その後、このシリーズにすっかりはまってしまいました。

繰り返し読んでいますが、内容を十分に理解しているかと聞かれると、正直に「理解していません」と答えるしかないでしょう。

「密室から失踪した夫」というフレーズを読むと、本格ものの推理小説を期待してしまいますが、本格ものではないと思います。

推理に重点が置かれているのではなく、脳と心の関係であったり、記憶に関することであったり、書かれている内容はとても奥が深く、さまざまな知識を学んでいなければ、この本を十分に楽しんで読んだとは言えないでしょう。

これから、10年、20年かけて何度も読み返したいと思っている作品です。

関口巽は、本当に結婚しているのかという印象を受けるような人物ですが、なかなか良いです。

シリーズのなかでは、「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」の評判が良いようです。このシリーズのノベルズ版は「分厚い!」という印象が強かったですが、今は電子版が発売されているので、あの独特の重みを感じながら読むことがなくなりました。


_/_/_/_/_/_/_編集後記_/_/_/_/_/_/_

関東は夏になっても雨の日が多いですね。。今年は貯水率を気にしなくても良いのかな?

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