術中死にの真相に迫る医師と官僚のコンビを描く海堂尊さんの「チーム・バチスタの栄光」を読みました。
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作品情報
出版社、出版年月等
海堂尊さんのチーム・バチスタシリーズの第1作です。
単行本;2006年 宝島社
文庫本;2007年 宝島社文庫
文庫本;2015年 宝島社文庫(新装版)
受賞
第4回「このミステリーがすごい!」大賞
LINK 宝島社>「このミステリーがすごい!」大賞>過去の大賞>第4回「このミス」大賞
あらすじ等
東城大学医学部附属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。
医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。
(LINK 宝島社>「このミステリーがすごい!」大賞>過去の大賞>第4回「このミス」大賞より)
(以下、ネタバレあります。)
雑感(ネタバレあり)
海堂尊さんの「ブラックペアン1988」を読んだので、チームバチスタシリーズの感想も記載しておきます。
「ブラックペアン1988」にこのチームバチスタシリーズの主役である田口公平もちょっとだけ出ています。舞台も同じ「東城大学医学部付属病院」です。1988年の田口公平は医学生で、東城大学医学部付属病院に研修にきます。その研修で手術を見学するのですが、血が苦手で・・・と描かれています。
ほかにもチームバチスタシリーズのキャラクターが描かれていますが、チームバチスタシリーズを読んでから、ブラックペアンシリーズを読むのがおすすめです。
さて、この作品、医師と官僚というコンビが絶妙でなかなか面白かったです。
医師でもある海堂尊さんの作品だけあって、医療用語等も多いのですが、あまり苦にならず読み進めることができます。「Ai(オートプシー・イメージング)」という謎の技術が出てきますが、これが事件の真相に迫る有用なツールになってきます。(Aiは本当にある技術のようです。ググってみてください。)
血を苦手とする田口公平が担当する「不定愁訴外来」はとても興味深い診療部門です。読んでいてなんとなく、奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」、「空中ブランコ」、「町長選挙」にでてくる伊良部一郎を思い出しました。
テレビドラマも放送されていたので、テレビドラマのキャスト印象がとても強くなってしまったのですが、白鳥圭介のイメージは、書籍ではだいぶ違います。テレビのキャストはかっこいいですが、書籍では・・・。
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強の関東はとても暖かいです。先週は春の嵐でしたので、今週はお出かけ日和ですね。(暑いぐらい)