支店長に真っ向から立ち向かう行員を描く池井戸潤さんの半沢直樹シリーズの1作目「オレたちバブル入行組」を読みました。
(Amazonより。講談社文庫版)
(Amazonより。文春文庫 合本版)
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作品情報
出版社、出版年月等
単行本;2004年 文藝春秋
文庫本;2007年 文春文庫
あらすじ等
バブル期に都市銀行に入行した支店の融資課に勤務する半沢直樹は、支店長に全責任を取らされそうになるが、同期や倒産した会社の取引先社長と協力して融資の回収を試みる。5億円もの融資を回収できるのか、融資の裏に隠された真実とは・・・・。
池井戸潤さんの半沢直樹シリーズの1作目です。
(以下、ネタバレがあります。)
ネタバレあり
ドラマ化で話題になったこの作品。とても面白いです。
実際の銀行がどのような状況か知りませんが、1人の行員を追い込むためにそこまでやるかという印象です。
同郷、同窓などの結びつきは強いと思いますが、会社の損失になるようなことをやるとは・・・。5億円の損失は大手の都市銀行にとっては、カップのジュース販売機でカップ倒れてしまうぐらいのの感覚なんでしょうか?(つまりちょっとショックだが経済的にはなんの影響もない)
しかし、極端とも言えるこの銀行内の人間模様が物語りをとても面白くしています。
物語が面白いのでどうでも良いが、脱税をしている会社が粉飾をするという状況設定は、ちょっと矛盾しているような気がします。経費を上乗せする脱税と経費を減らす(あるいは売上げを増やす)粉飾はプラスマイナス0の効果(もちろん金額にもよりますが)となり、業績はあまり悪化していないのでは?と考えてしまいます。(まともに経営していれば良いのに・・・)
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今日は台風ですね。雨のなか投票に行きました。靴とズボンの裾がビショビショ。