彼女は未来を予知する魔女なのか?東野圭吾さんの「ラプラスの魔女」を読みました。
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作品情報
出版社、出版年月等
単行本;2015年 角川書店
文庫本;2018年 角川文庫
あらすじ等
温泉地で硫化水素による事故が起きる。現場に呼ばれた大学教授の青江は、不可解な点があるとしつつも、自然現象以外に考えられないと結論づける。しかし、まったく別の温泉地で2件目の事故が発生し、2つの温泉地で同じ少女を見かけた青江は、少女から得た情報や1件目の刑事から得た情報をもとに事故を別の角度から調べ始める。
雑感(ネタバレあり)
東野圭吾さんらしく、とても読みやすく楽しめました。(以下、ネタバレあります。)
東野圭吾さんの作品は、どれも読みやすく楽しめます。(以下、作品について良い印象ではないことを書きますが、物語としては気に入っています。)
この作品は、トリックにこだわった作品ではないという印象を受けました。
作品の肝である謎の部分で使われた方法は、現実の世界ではちょっと成立し難いという印象を持ったのがその理由です。(そのトリックを実行できる人がいるとは思えないのです。)ちょっと感の鋭い人、記憶能力の高い人などでも、この小説で描かれた方法を起こせないだろうな~。
また、謎に迫る青江教授の影は薄く、彼の活躍による華麗な謎解きはありません。
青江教授は情報を懸命に集めようとし、謎に近づいていきますが、平々凡々な人物に描かれています。(たぶん、魔女を引き立たせるための作者の狙いなんだとは思います。)
ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズと比べると、若干、読後感が弱い作品ですが、2作目(魔力の胎動)も発売されているので、その作品も含め、ラプラスシリーズに期待しています。(2作目はまだ読んでいません。)
映画化されていますが、主役が青江教授となっているようです。(読後、印象が薄いと感じた私は、映画でこの教授がどのように描かれるのか楽しみです。)
_/_/_/_/_/_/_編集後記_/_/_/_/_/_/_
GW最終日。特別な予定はありませんでしたが、昨日は人ごみの中へ。帰りに買ったうどんが美味しかった。120円って安!