報酬を持ち逃げされた男の追跡劇。船戸与一さんの「非合法員」
あらすじ
非合法員として生きる神代恒彦は、任務終了後、仲間に報酬を持ち逃げされてします。持ち逃げした仲間を追跡するうちに自分を取り巻く状況が見えてくる。
雑感
船戸さんの作品は、あまり読んでいませんが、読んだ作品はどれも好きです。(以下、ネタバレあります。)
雑感(ネタバレあり)
講談社文庫の解説(野崎六助さん)によると日本冒険小説という分野に属する小説になるようです。(裏表紙にはハードボイルドと掲載されていますが)
先が気になるという点ではミステリーを読んでいるのと同じ感覚ですが、最後にすっきりとした解決(犯人当て)が用意されていないのが、船戸さんの作品を楽しく読める要因なのかも知れません。
作品情報
船戸与一さんの1作目です。
単行本;1979年 講談社
文庫本;1984年 徳間文庫、1996年 講談社文庫、2015年 小学館文庫