義父の経営する大企業に勤める杉村三郎の物語。宮部みゆきさんの「誰か」を読みました。
(Amazonより)
あらすじ
大企業の娘と結婚した杉村三郎は、義父の運転手をしていた男の死因を調査することとなる。運転手の娘2人と接するうちに・・・。
雑感
とても面白い。(以下、ネタバレあります。)
主人公、杉村三郎のの人の良さに惹かれ、物語の意外な展開に驚き、とても楽しめました。
意外と感じたのは、淡々とした地の文章から、淡々と読み進めたからだと思います。(意外な展開を期待して読む作品ではないでしょう。)
このシリーズは、この作品を含め4つの作品を読んでいますが、主人公、杉村三郎ののほほんとした感じと遭遇する事件との温度差が、なんとも言えず、どれも、読み応えのある作品です。(あとの作品と比べると、この1作目はわりとおとなしい事件かもしれません。)
まだ、読んでいない人は是非。
作品情報
宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズの1作目です。
単行本;2003年 実業之日本社
文庫本;2007年 文春文庫