刑事が主役でない警察小説。横山秀夫さんの「64(ロクヨン)」を読みました。
あらすじ
昭和64年に発生した未解決の誘拐事件。14年後、事件を担当していた刑事、三上は県警の広報担当となった。そして再び誘拐事件が・・・。広報と報道陣との対立、刑事部と広報との対立、三上は、その対立の中心的な存在となり、組織のなかで器用に動き回れないが事件解決に全力を尽くす。
雑感
すばらしい。さすが、横山さんですね。(以下、ネタバレがあります。)
刑事を主役にしない警察小説。警察官を細かく描いている小説だな〜と感じました。
なぜ?という謎の描き方がとても上手く、先がとても気になります。
広報官と記者とのやりとりは、もと新聞記者である作者ならではの緊迫感。ちょっと細かすぎでわからない部分もありますが、読み応えばっちりです。
映画もありますが、小説も是非。
作品情報
横山秀夫さんのD県警シリーズです。
単行本;2012年 文藝春秋
文庫本;2015年 文春文庫