伊坂幸太郎さんの「AX」を読みました。
あらすじ
営業マンの兜は、殺し屋としての貌を持つ。妻と息子と楽しい生活を送りながら、副業である殺し屋もこなしていくが、副業を辞めたいと考えていた。副業を手配してくれる医師にその旨を告げると、同業者に追われることに。
雑感
伊坂さんいいよね。すごく面白かった。(以下、ネタバレあります。)
雑感(ネタバレあり)
後書きを読むと、殺し屋シリーズ(?)の3作目だということです。私にしては珍しく、前2作は読んでいない。
前2作がどのような感じかわらないのですが、この作品は、殺し屋の物語というよりは、家族の物語という印象です。
主人公、兜の殺し屋である側面よりも家族との触れ合いをユーモラスに描いています。クスクス笑ってしまいました。
5章ありますが、4章までと最後の1章では、ちょっと異なります。これも良かった。クスクス笑いの多い4章までと、最後の1章の対比がすばらしく、すぐに、読み返したくなります。
ちょっと苦手なのは第2章の『BEE』。助けて~と思いながら読んでいました。
ぜひ!
作品情報
単行本;2017年7月28日 KADOKAWA
文庫本;2020年2月21日 角川文庫