デパ地下の和菓子店の物語の2作目。坂木司さんの「アンと青春」を読みました。
(Amazonより)
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あらすじ
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働くアルバイトの梅本杏子。彼女の働くことに対する悩みや、お客様や同僚のちょっとした謎を解決する姿を描いた物語。
雑感
前作に引き続きとても楽しめました。(以下、ネタバレあります。)
雑感(ネタバレ)
主人公の梅本杏子(通称「アンちゃん」)は、高校を卒業してデパ地下の和菓子店の「みつ屋」に勤務しています。
前作と同様に和菓子がとても美味しそうに描かれていますが、今作では、アンちゃんの仕事に対する悩みが多く描かれています。
前作では、前向きで明るい印象のあったアンちゃんですが、今作では、迷走しています。おおらかでとても良い印象のアンちゃんですが、今作では人間らしく(変な表現ですね。)描かれ、迷走している姿が、まさに「青春」という感じを受け、とても良いです。
ミステリーという印象は薄い作品ですが、和菓子に関する謎がいくつかちりばめられているので、ミステリー好きの方も是非!
作品情報
単行本;2016年 光文社
文庫本;2018年 光文社文庫