3つの物語をうまく組み合わせた貫井徳郎さんの「修羅の終わり」

3つの物語をうまく組み合わせた貫井徳郎さんの「修羅の終わり」を読みました。

(Amazonより)

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作品情報

出版社、出版年月等

単行本;1997年 講談社

文庫本;2000年 講談社文庫、2017年【新装版】講談社文庫(上)、(下)

 

 

あらすじ等

記憶を失った青年は、少女との出会いをきっかけに自分の記憶を取り戻そうとする。売春組織を追う警官の鷲尾、爆弾事件の犯人を捜す公安の久我、記憶喪失の青年は記憶を取り戻せるのか?

(以下、ネタバレあります。)

 

 

 

 

 

 

ネタバレあり

貫井徳郎さんの作品は症候群シリーズなど数冊を読んでいます。好きな作家さんです。

最初に裏表紙を読んでおくと良いかと思います。この作品は章ごとに3つの物語がちょっとずつ描かれていますが、私は裏表紙を読まずに物語を読み始めてしまったので、最後が良くわからなかったです。

最後の1行を読んだあと、前の方を何度も読み返しました。読後、あとがきと裏表紙を読んでなるほどと思ったのですが、なかなか難しい(うまく書けている)作品だと感じました。

3つの物語を読むと「正義」とは何かということを考えさせられます。フィクションでは、多くの作品で正義の代名詞のような刑事が、この作品では人間臭く描かれているためかも知れません。


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東京の雪はなかなか解けないですね。神田明神に行きましたが、まだ雪が積もっていました。