10か月前に戻って人生をやり直すなんて夢のような世界を描いていない乾くるみさんの「リピート」を読みました。
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作品情報
出版社、出版年月等
単行本;2004年 文芸春秋
文庫本;2007年 文春文庫
あらすじ等
大学生の毛利のもとにある日、見知らぬ男から地震を予言する電話がかかってくる。その後、実際に地震は発生し、再び見知らぬ男から電話がかかってくる。毛利は、見知らぬ男から過去に戻る「リピート」について説明を聞かされ、10カ月前に戻る決心をし、10人の仲間とともに「リピート」に参加するが、過去に戻ると仲間たちに不審な死が訪れ始める。
誰が仲間たちを殺しているのか?
(以下、ネタバレあります。)
ネタバレあり
乾くるみさんの作品を読むのは「イニシエーション・ラブ」に続いて2冊目です。
前半の「リピート」の説明や参加者が薀蓄を語り合う描写が若干長いと感じましたが、その後の展開が非常に面白く、後半は一気読みしました。
主人公の毛利が、1度目の10か月間の失敗を避けようとすると別の困った状況に陥るという展開がなかなか面白かったです。まさに「カオス」(物語に何度かこの言葉が出てきます。)。
最後はどう理解したらよいのか?ちょっと悩んで前の方のページを開いたりしたけど・・・(これ以上は書きません。)
ドラマもやっていますが・・・どうなるでしょうか?しっかりと確認したわけではないですが、ドラマの主人公は女性になっているなど配役が違うので、当然、展開も違うんだろうな。期待してしまう。
タイムトラベル関連作品情報
書籍
眉村卓;時空の旅人
筒井康隆;時をかける少女
北村薫;ターン
ケン・グリムウッド;リプレイ
宮部みゆき;蒲生邸事件
桜坂洋;All You Need Is Kill
石井あゆみ;信長協奏曲
重松清;
映像作品
映画;バック・トゥ・ザ・フューチャー
映画;オール・ユー・ニード・イズ・キル
ドラマ;信長協奏曲
映画;信長協奏曲
ドラマ;流星ワゴン;
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ドラマ化される作品はつい読んでしまいますが・・・書籍が良いと思う場合と映像作品が良いと思う場合とがあり、読んでから観るか、観てから読むか、毎回、悩みます。